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ケアマネ選び方|探し方と初回面談で聞くことリスト

アーチ型の窓辺のテーブルで、娘と母親が向かい合って穏やかに話している水彩イラスト

「認定の結果が出たら、ケアマネジャーを決めてくださいと言われた。でも、どこで、どうやって選べばいいの?」。初めてのことで、戸惑っていませんか。

先に結論をお伝えします。在宅でサービスを使う場合、ケアマネジャーが所属する事業所は、比べたうえで利用者や家族が選ぶものです。厚生労働省の「介護サービス情報の公表制度」も、利用者が事業所を比較・検討して選ぶための仕組みとして作られています。ケアプランを作ってもらう費用に、利用者の負担はありません。

この記事では、探す前に家族がやること、一覧の手に入れ方、初回の面談で聞くことの例をまとめました。離れて暮らす家族や、平日に動きにくい方にも使える形にしています。

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目次

ケアマネジャーとは|選ぶ前に知っておきたい役割

午後の日ざしが入るダイニングのテーブルに、白紙と鉛筆・カップ・眼鏡が置かれた水彩イラスト

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、親が介護サービスを使うときの計画づくりと調整を担う専門職です。介護サービス情報公表システムでは、居宅介護支援の内容が次のように説明されています。

ケアマネジャーが、利用者の心身の状況や置かれている環境に応じたケアプランを作成します。そのプランに基づいてサービスが提供されるよう、事業者や関係機関との連絡・調整を行います。

つまり、ヘルパー・デイサービス・福祉用具などを「いつ、どれだけ使うか」を一緒に考え、事業所とのやりとりをまとめてくれる人です。家族にとっては、親のサポートについて日ごろ相談する、いちばん身近な相手になります。

誰がケアプランを作るかは、認定の結果で変わる

同じシステムの「サービス利用までの流れ」では、作成の依頼先が次のように整理されています。

  • 要介護1〜5で、自宅でサービスを使う:居宅介護支援事業所のケアマネジャーに作成してもらう
  • 要介護1〜5で、施設に入る:施設のケアマネジャーが作成する
  • 要支援1・2:地域包括支援センターに作成を依頼できる

この記事で「選ぶ」のは、主に1つめの場合です。要支援の場合の窓口や手順は、お住まいの市区町村や地域包括支援センターに確認してください。

費用はかかるのか

介護サービス情報公表システムには「ケアプランの作成にあたって、利用者負担はありません」と書かれています(2026年10月1日時点)。相談したり、プランを作り直してもらったりするたびに費用が増える心配は、基本的にありません。ただし、ケアプランに入れたサービスそのものには、所得などに応じた自己負担がかかります。

「公正中立」は決まりで求められている

居宅介護支援の運営のルールは、厚生省令「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準」に定められています。第1条の2第3項では、常に利用者の立場に立ち、特定の種類や特定の事業者などに不当に偏ることのないよう、公正中立に行われなければならないとされています。

この決まりを知っておくと、面談で「同じ法人のサービス以外も紹介してもらえますか」と聞くことに、遠慮がいらないと分かります。

ケアマネを探す前に家族がやること(チェックリスト)

窓辺の机で電話をしながらメモをとる女性の水彩イラスト

準備がそろっていなくても、探しはじめることはできます。それでも次のことが分かっていると、事業所との話が早く進みます。おやまもの手続きナビ「ケアマネ選びの準備をする」「ケアマネと契約し、ケアプランを作る」と同じ順番で並べました。

  • □ 認定の結果(要支援・要介護のどれか)と、有効期間を確かめる
  • □ 親の住所と、家から歩いて・車で行ける範囲を地図で見ておく
  • □ 親が「困っていること」と「続けたいこと」を、それぞれ3つずつ書き出す
  • □ 使ってみたいサービスの希望があればメモする(デイサービス・ヘルパー・福祉用具など)
  • □ 主に連絡を受ける家族を1人決める(キーパーソン)
  • □ その人が連絡を受けやすい時間帯と、連絡の手段(電話・メールなど)を決める
  • □ 離れて住むきょうだいがいれば、誰に何を共有するかを決めておく
  • □ かかりつけ医の病院名と、飲んでいる薬を把握する
  • □ 地域包括支援センターに、居宅介護支援事業所の一覧がもらえるか聞く
  • □ 気になる事業所を2〜3か所にしぼり、面談の候補日を出す

全部をそろえる必要はありません。分からない項目は、面談のときに「まだ決めていません」と伝えれば大丈夫です。

事業所の一覧を手に入れる3つの方法

ケアマネジャーは、居宅介護支援事業所に所属しています。まず事業所の一覧を手に入れ、そこから候補を選ぶ流れになります。

  1. 地域包括支援センターでもらう:親の住所の担当センターに「居宅介護支援事業所の一覧をいただけますか」と頼みます。地域の事情に詳しいので、空きの状況など口頭で教えてもらえることもあります
  2. 市区町村の介護保険の担当課で聞く:窓口や公式サイトで、事業所の一覧を配っている自治体があります
  3. 介護サービス情報公表システムで調べる:厚生労働省が運営する検索サイトで、全国の事業所の情報を自由に閲覧できます

病院に入院中の場合は、病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)に相談すると、退院後に向けた紹介を受けられることもあります。

介護サービス情報公表システムの使い方のコツ

厚生労働省によると、この制度は介護保険法に基づき平成18年4月から始まりました。利用者がサービスや事業所を比べて選べるよう、都道府県が情報を提供する仕組みです。

  • サービスの種類で「居宅介護支援」を選び、親の住所の近くで探す
  • 事業所の住所・電話番号・営業日と時間を見る
  • 同じ法人がどんなサービスを運営しているかを見ておく
  • 気になった事業所は、名前と電話番号をメモして面談の候補にする

画面の情報だけで良し悪しを決める必要はありません。最後は、実際に話してみた印象で選んでかまいません。

初回面談で聞くこと|言い方の例と持っていくもの

アーチ型の窓のある明るい部屋で、女性と高齢の男性が小さなテーブルをはさんで向かい合う水彩イラスト

候補が決まったら、事業所に電話をして面談をお願いします。いちばん迷うのが、最初のひと言です。次の例をそのまま使ってもかまいません。

電話での最初のひと言の例

  • 「〇〇市〇〇町に住む母が、要介護〇の認定を受けました。ケアマネジャーをお願いできるか、ご相談したくてお電話しました」
  • 「私は離れて住んでいる子どもです。いくつかの事業所でお話を伺ってから決めたいのですが、面談をお願いできますか」
  • 「いま担当を受けていただける余裕はありますか。難しい場合、ほかに当たれるところを教えていただけると助かります」

複数の事業所と話してから決めたい、と最初に伝えておくと、お互いに気を使わずにすみます。

面談で聞くことチェックリスト

面談は、評価をする場というより、相性を確かめる場です。次の中から、気になるものを3〜5個選んで聞いてみてください。

  • □ 連絡はどの手段がいちばんつながりやすいですか(電話・メール・ほかの方法)
  • □ 不在のときや夜間・休日に急ぎの用があったら、どこに連絡すればいいですか
  • □ 事業所の営業日と時間はいつですか
  • □ 離れて住む家族にも、様子を共有してもらうことはできますか
  • □ 同じ法人のサービス以外も、比べられるように紹介してもらえますか
  • □ 親の家に来ていただく頻度は、どのくらいになりますか
  • □ 親と同じような状態の方を担当した経験はありますか
  • □ 家族が担う部分は、どこになりそうですか

決まりの上で、事業所から説明されること

先ほどの省令の第4条第2項では、サービスを始める前に、利用者や家族へ説明することが定められています。内容は、ケアプランが利用者の希望に基づいて作られることや、利用者が複数の事業所の紹介を求められることなどです。

第4条第3項では、その事業所が前6か月間に作ったケアプランについて、訪問介護・通所介護・福祉用具貸与・地域密着型通所介護が入っている割合を説明するよう努めることとされています。それぞれのサービスのうち、同じ事業者が提供したものが占める割合も、説明の対象です。説明が分かりにくいときは、遠慮なく聞き返してください。

面談に持っていくもの

  • 介護保険の被保険者証と、認定結果の通知
  • チェックリストで書き出した「困っていること」「続けたいこと」のメモ
  • お薬手帳(写真でもよい)と、通院している病院の名前
  • 家族の連絡先と、連絡を受けやすい時間帯のメモ

どれが必要かは事業所によって違います。電話で面談をお願いするときに「何を用意すればいいですか」と聞いておくと安心です。

よくあるつまずきと対処

どの事業所も「いまは担当が埋まっている」と言われた

地域や時期によっては、すぐに受けてもらえないことがあります。断られたときは「ほかに当たれる事業所をご存じですか」と一言そえると、紹介してもらえる場合があります。見つからないときは、地域包括支援センターに状況を伝えて相談してください。

親が「知らない人に家に来てほしくない」と言う

親にとっては、生活に人が入ってくることへの不安があって当然です。候補をしぼる段階の面談は、家族だけで事業所に出向いて話を聞けるか、相談してみてください。

ただし、省令の第13条第7号では、ケアプランを作る前の聞き取りは、親の家を訪ねて本人と家族に面接して行うと定められています。親には「困ったときに相談できる人を探している」と伝えておくと、訪問を受けとめやすいこともあります。

どの人がよいのか、決めきれない

経験の長さや資格だけで、相性まで分かるわけではありません。迷ったら「親の話をさえぎらずに聞いてくれたか」「家族の都合も聞いてくれたか」「説明が分かりやすかったか」の3つで比べてみてください。

決めた後で、合わないと感じた

ケアマネジャーや事業所は、後から変えることもできます。まずは「〇〇の点で困っています」と本人や事業所の管理者に伝えて、改善の余地を探ります。それでも難しい場合は、地域包括支援センターに相談できます。

家族で決めておく「連絡のルール」と記録

ケアマネジャーとのやりとりは、サービスが始まってからも長く続きます。最初に連絡のルールを決めておくと、家族の中での行き違いを減らせます。

最初に決めておくとよいこと

  • ケアマネジャーからの連絡を受ける家族(1人に決めると、話が混線しにくい)
  • その人が出られないときに、代わりに受ける家族
  • 急ぎの連絡と、急がない連絡の手段の使い分け
  • 聞いた内容を、ほかの家族にいつ・どうやって共有するか
  • お金や契約のことを決めるときに、誰の同意をとるか

記録しておくと役立つこと

  • 面談した事業所の名前・担当者・日付と、そのときの印象(3行ほどで十分です)
  • 決めたケアマネジャーの名前・事業所の電話番号・営業時間
  • ケアプランで決まったサービスと、曜日・回数
  • 次に相談したいこと(思いついたときにメモしておく)
  • 入院したときに病院へ伝える、ケアマネジャーの名前と連絡先

省令の第4条第4項では、親が入院する必要が生じたら、担当のケアマネジャーの名前と連絡先を病院に伝えるよう、事業所が利用者や家族に求めることになっています。急な入院に備えて、家族のだれもがすぐ見られる場所に控えておくと安心です。

離れて住むきょうだいがいる場合も、記録がそろっていれば「聞いていない」「また同じことを説明した」というすれ違いが起きにくくなります。サービス担当者会議の前に見返すと、伝えたいことも整理しやすくなります。

おやまもでは、ケアマネジャーとのやりとりを「できごと」として記録し、家族と共有できます。事業所の連絡先は、親のプロフィールに保存しておけます。

相談や手続きで聞かれることを、先にメモしておけます。
「おやまも」なら、困りごと・かかりつけ医・お薬・かかった費用を記録して、きょうだいとも共有できます。

おやまもで記録をはじめる

親の住む地域の窓口を調べる

ケアマネジャー探しの窓口になるのは、親の住所の担当の地域包括支援センターと、市区町村の介護保険の担当課です。相談する人の住所ではなく、親の住所で担当が決まる点に気をつけてください。

おやまもの地域ページでは、市ごとに相談の窓口をまとめています。まずは都道府県のページから、親の住む市を探してみてください。

市のページの例として、仙台市のページや広島市のページがあります。載っていない市区町村の場合は、次の順で探すと見つけやすいです。

  1. 検索で「(親の住む市区町村名) 地域包括支援センター」と入れ、担当区域の表を見る
  2. 担当のセンターに電話し、居宅介護支援事業所の一覧がもらえるか聞く
  3. 分からなければ、市区町村の介護保険の担当課に親の住所を伝えて聞く

公的な相談先

  • 地域包括支援センター:ケアマネジャー探しの相談や、要支援の場合のケアプランの相談に応じます
  • 市区町村の介護保険の担当課:認定や事業所の一覧、介護保険の手続きの窓口です
  • 入院中なら病院の相談窓口:MSWや地域連携室が、退院後の生活に向けた相談に応じます

よくある質問

ケアマネジャーは、家族が選んでいいのですか?

はい。自宅でサービスを使う場合、ケアプランは居宅介護支援事業所のケアマネジャーに作ってもらいます。介護サービス情報の公表制度は、利用者が事業所を比べて選べるように作られた仕組みです。親の希望も聞きながら、家族で選んでかまいません。

ケアマネジャーにお願いすると、お金はかかりますか?

介護サービス情報公表システムでは、ケアプランの作成にあたって利用者負担はないと説明されています(2026年10月1日時点)。プランに入れたサービスには、所得などに応じた自己負担がかかります。金額はお住まいの市区町村やケアマネジャーに確認してください。

要支援の認定でも、ケアマネジャーを探す必要がありますか?

要支援1・2の場合、ケアプランは地域包括支援センターに作成を依頼できるとされています。まずは親の住所の担当センターに連絡し、どこが担当になるかを確かめてください。

面談は何か所くらい受けるとよいですか?

決まった数はありません。比べたいときは2〜3か所と話してみると、違いが分かりやすくなります。時間がとれない場合は、地域包括支援センターに家族の希望を伝えて、候補をしぼってもらう方法もあります。

遠くに住んでいても、ケアマネジャーと連絡をとれますか?

連絡の方法は事業所によって違います。初回の面談で「離れて住む家族への連絡はどうしていますか」と聞いておくと安心です。電話のほか、どんな手段に対応しているかも確かめておきましょう。

まとめ

  • 自宅でサービスを使う場合、ケアマネジャーが所属する居宅介護支援事業所は、比べたうえで利用者や家族が選べる
  • ケアプランの作成に、利用者の負担はない(プランに入れたサービスには自己負担がある)
  • 事業所の一覧は、地域包括支援センター・市区町村・介護サービス情報公表システムで手に入る
  • 初回面談では、連絡の手段・緊急時の連絡先・同じ法人以外のサービスの紹介などを聞いておく
  • 家族の中で連絡を受ける人と共有のしかたを決め、やりとりを記録しておく

完ぺきな人を一度で見つけようとしなくて大丈夫です。話しやすく、親の気持ちを聞いてくれる人かどうか。そこから始めてみてください。

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出典・確認日

※ ご注意
この記事は、親のサポートに関する一般的な情報をお伝えするものです。医療・介護の判断や、税金・制度の個別の判断を行うものではありません。制度の内容や金額は、お住まいの市区町村や所得などによって異なり、変更されることがあります。具体的なことは、市区町村の窓口・地域包括支援センター・ケアマネジャー・医師・税務署などにご確認ください。
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この記事を書いた人

おやまも編集部は、親の介護が「始まりかけた」家族のためのアプリ「おやまも」の編集チームです。地域包括支援センターや介護保険の窓口の情報は、各市区町村・都道府県の公式サイトで確認し、確認した日付と出典をつけてまとめています。センターの場所や電話番号は変わることがあるため、最新の情報は各窓口でご確認ください。運営:株式会社アクセス・リンク(栃木県下野市)

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